今日読んだ本

「ひとつむぎの手」

内容はよくある感動ヒューマンドラマだった。

読者が誰であれその場をイメージしやすい表現が多く、ストーリーに集中できた。

主人公の平良祐介が血管を繋ぎ合わせる練習をしていた時の糸、血管、手の動きの表現が印象に残っている。医療系は難しいと感じるかもしれないが、本作はその難しいと思われる手術シーンこそ細かに描いてある。

主人公の祐介に感情移入して悔しさが込み上げてしまう。努力は結果に結ばれるのか?色んな人が悩んできた疑問だ。大逆転大成功物語ではないが、祐介からこんな道もあるのかと選択肢を広げるきっかけになる、ヒントを貰えたと思う。

 

【手に取った理由】

紀伊國屋でかなり推されていた作品だったので